ゲームセンターにて
(杏SS)
「ねぇ、朋也どこか行きましょうよ」
「俺は、寝てたいんだが・・・」
「むぅ〜。せっかく可愛い彼女がさそってるんだから」
「自分で、可愛い彼女とか言うか普通」
「いいじゃない。ねぇ、どこか行きましょうよ〜」
と寝転んでいる俺をぐらぐら揺すっている
まぁ、ここ最近、就職活動やらで全然デートに行ってないし
「しょうがないなぁ、どこか行くか」
「うん」
「で、どこに行く?」
「そうねぇ、もうお昼過ぎだし、ここでご飯食べてから、商店街に行きましょうよ」
「そうだな」
〜商店街〜
商店街は休日だというのにあまり、人通りは多くなかった。
「で、どこからいく?」
「そうねぇ、たまにはゲームセンターなんてどう」
「おっ、いいなぁ。でも杏がゲーセンなんてめずらしいな」
「そう?たまには、いいかなって」
たあいのない話をしていると、商店街に1件しかないゲーセンについた。
「ねぇねぇ朋也、あのUFOキャッチャーのぬいぐるみかわいいわよ」
見てみると、ウリボウのぬいぐるみが簡単にとれそうな位置にあった
彼女が欲しそうに見ているぬいぐるみだ、一肌脱いでやるか。
「杏、ちょっと待ってろとってやるから」
「えっ、とってくれるの」
「まかせとけ。これでもUFOキャッチャーには自身がある」
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「ねぇ、朋也無理しなくていいのよ」
「あと、ちょっとなんだ。もうちょっと待っててくれ」
・・・・・・・
・・・・・・・
「よし、取れた。ほら、杏」
「ありがとう〜。大切にするね」
結局、ぬいぐるみ一つとるのに2000円もかけてしまった。
でも、うれしそうな杏の顔を見るととったかいがあったな
「ねぇ、朋也、あれやってみない?」
杏が指差したのは、どうやらレースゲームのようだ
「いいけど、これ普通のレースゲームじゃないみたいだな。
スリルドライブとか書いてあるし」
「いいから、いいから。さぁ、やりましょ」
えぇと、車とコースを選んでと。
あれ、このゲーム、大型バスとかトラックとかあるぞ
まぁいいや、普通の乗用車で、コースは日本と
うぉ、いきなり事故ったぞ、なんだこれ、
損害賠償、8千万?
全然進まず、タイムアップになってしまった。
となりの杏のほうをみると、現実と変わらず歩行者に突っ込んでいた
でも、最後まで走りきりゴールしてしまった。
「お、杏。途中の運転は怖かったが、すごいな」
「まっ、バイクで鍛えてるからね。次は、あれやりましょ」
杏が今度は、エアーホッケを指していた
「よし、久しぶりに体を動かすか」
「ねぇ、朋也。これで賭けない?負けたほうが、言うことを一つ聞くってことで」
「わかった。絶対負けないからな。覚悟しておけ」
「そっちもね」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「朋也の負けねぇ〜。何をお願いしようかな」
結局俺は1点も取れずに負けてしまった
「お手柔らかに頼むぞ」
「そうねぇ、それじゃあ。朋也、卒業したら、一人暮らし始めるでしょ?」
「あぁ、その予定だけど、それがどうした?」
「そしたら、部屋の合鍵ちょうだい」
「なんだ、それなら考えていたぞ。」
「じゃあ、約束ね」
「わかった」
「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「そうだな。家まで送っていくよ」
「うん。ありがと」
杏の家の前まで来ると、
「朋也、ちょっと待っててね」
「ん?いいけど」
どうしたんだ。しっかし寒いな
「おまたせ〜。ちょっと目つぶっててくれる?」
杏に言われて目を瞑ると、ぱふっ、っと首に暖かい感触が
「はい。就職内定おめでと〜」
首には、マフラーがまかれていた
「初めて、手編みにチャレンジしてみたんだ。その・・・あんまりうまくないんだけど」
「杏、ありがと」
俺は、杏と唇をあわせると
「じゃあな。明日、学校でな」
「うん。バイバイ」
了
あとがき
杏 「ちょっと〜劉孫出てきなさい〜」
劉孫 「びくびく。これは、藤林様」
杏 「いったい、今までなにやってたのよ」
劉孫 「いやぁ〜ゼミとか忙しくて。仕事がいっぱあったわけで・・・。ロケやら来年度の準備で」
杏 「恒例の制裁は後にしておいて。このスリルドライブってなに?」
劉孫 「これは、車の運転をダイナミックさや事故を起こしたときの賠償額を競うゲームですよ。
ちなみに、ワタクシ、一度もゴールしたことありません。一歩手前はいつもなんですけど」
杏 「ふーん。さて、そろそろ制裁の時間かしらねぇ」
劉孫めがけて、六法全書が10冊飛んできた
戦う
逃げる
→ 春原を召喚
春原 「それっていじめですよね〜。あべしっ」
劉孫 「すまん。俺は死ぬわけには、いかないんだ」
おわり